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ペットの皮膚トラブルでお困りの方へ

直毛になってしまったプードル: 最終報告


12/30


9/30

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本日でいったん治療終了になりました。
暦を見るとちょうど3か月です。
もう少し、毛が巻いてくれればよかったのですが、今後に期待しようと思います。

様々な皮膚トラブルの子が来てくれた2017年。
最終の患者さんは毛が抜けてしまい直毛になってしまったプードルさんでした。
年末年始の予約診療の患者さんがいらっしゃいますが、病院は休みでも患者さんにお休みはないので。。。
できる限りお役に立ちたいと思います。
昨日も書きましたが、年末年始の急患の方はHPの問い合わせからお願いします。
できる限りの対応はしようと思いますが、どうしても難しい場合もありますのでその際にはご容赦ください。

2018年度もなにとぞよろしくお願いいたします。

アレルギー検査

おかげさまで、「皮膚病がよくならないのでセカンドオピニオンをお願いしたいのですが。。。」とのことで来院してくださる患者さんが増えました。
できる限り、今よりかゆみを抑えて、通院回数を減らせるように。
なぜ痒いのかわからない。。という不安感がなくなるように。
そのように思い皮膚と向きあっています。
じーっと皮膚を眺めながら?????と思うこともありますが、
悩みながらも解決の糸口を探して拡大鏡で見たり、触ったりしています。

アレルギーでしょうか?
というお悩みをよく聞きます。
そして、アレルギー検査は必要でしょうか?
という質問も受けます。
アレルギー検査にもさまざまありますので、私が検査をお願いする検査機関の内容に沿ってお話しします。

まず、アレルギーかどうかの鑑別を目的にするならば「アレルギー強度検査」をお勧めします。
何に対してアレルギーを起こしているのかではなく「痒がる原因はアレルギーなのかそれ以外なのか?」というざっとした鑑別です。
この検査を行うときにはできれば、痒み止め(ステロイド、シクロスポリン)を休薬してからのほうがよいといわれています。
しかし、痒みがひどい時には投薬中でも検査可能ですが、実際の数値よりも低く出ます。

痒みが季節による場合(春がひどい など)、環境の影響を受けている可能性が高い場合、食物アレルギーの疑いがある場合は、
「アレルゲン特異的IgE検査」をお勧めします。
春がひどいならその時期に検査をすると非常にはっきりしますが、それ以外の時期にすると反応が出ないこともあります。
季節性の場合は検査時期が大きく関係してきます。
また、あとで書きますが食物アレルギーの疑いでリンパ球反応検査を行ったけれど検出されなかった場合に行うこともあります。
この検査は痒み止めの影響は受けません。
※ 食物アレルギーの場合は、「症状に季節性がない」「目や口のまわり、背中、肛門周囲」「若齢から発症する」などの特徴があります。

食物アレルギーの疑いがあり、そのような症状(※)が出ている場合は、「リンパ球反応検査」をお勧めします。
この検査を行うときには痒み止めを飲んでいると数値が低く出てしまうため休薬してから検査を行うほうがよいとされています。
痒みが非常に強い場合は休薬しなくても検査可能です。

痒みの原因がアレルギーなのかそれ以外(細菌・マラセチア・寄生虫など)なのかをひとまず知りたい場合には「アレルギー強度検査」を行います。
しかし、何回も採血するのはかわいそうだ。。。という場合は、「アレルゲン特異的IgE検査」「リンパ球反応検査」を行います。
いずれにして、費用の掛かる検査なので慎重に考えて選択していきたいと思います。

私事ですが、最近足が痒いことが多くなんでだろうと思っていたら、「こたつ」でした。
保湿クリームを塗ったらあんなに痒かったのにびっくりするくらい治まりました。
乾燥する季節、乾燥からくる痒みにも注目してあげてください。
わんちゃん、ねこちゃん用の保湿剤もあります。


巻き毛から直毛に。。毛質が変わってしまいました。



このワンちゃんはプードルです。もともと強めの巻き毛だったようですが、突然被毛の状態が変わりくるくるした毛質ではなく真直ぐになり抜けてしまうようになったとのことで来院されました。
 

頭部の被毛は直毛、背中は茶色い毛や細長い白い毛に変わっています。
特にこげ茶色の毛は触るとするっと抜けてしまいます。
異常を起こしている被毛は顕微鏡で拡大するとメラニン色素の凝集が起こっていました。
夏前に短くしたとのことでしたので、そのことがきっかけになってしまったのかもしれません。
内服薬とレーザー治療で、徐々に良化しています。

≪ 1か月後 ≫
 
肩部                       後頭部~頸部


頭部上から

≪ 2か月後 ≫
 
肩部                       腰部


頭部上から

2か月でずいぶん毛が巻いてきましたが、もともとのくるくるした巻き毛まで戻ってくれるかが今後の課題です。





難治性外耳炎



外耳炎とは、細菌やマラセチアなどが原因になって痒みが激しくなり耳垢が大量に出てしまう状態です。

アレルギーやアトピーが関係する場合もありますが、一度なってしまうと何度も繰り返すことが多く悩ましい病気です。

先日来院された外耳炎のわんちゃん。
以前から外耳炎で来院されることが多かったのですが、今回はとにかく治らない。
耳垢を通り越して耳だれがひどく、耳の穴から膿がたれで出ている状態でした。
耳垢を染色して細菌性の外耳炎であることは確認していますが、
院内の染色検査で分かるのは

・細菌かマラセチアか
・細菌がグラム陰性かグラム陽性か

飼い主さまとお話をして、いつもと全く外耳炎の状態が違うので
・細菌同定検査
・感受性テスト
を行うことにしました。
やはり結果は、薬剤耐性菌。
検査結果に従い治療を進め、それでも紆余曲折しましたが、びしっとよくなってくれました。
後は維持をしていかないといけませんが、もともと外耳炎を繰り返すワンちゃんなので、
今後は、定期チェックが欠かせません。

治りにくい時には、お薬を変えて様子を見るではなく、細菌にあったお薬を投与しないといけないと実感した症例でした。

皮膚の大切な検査:細菌同定・感受性テスト



皮膚病がなかなか治らない。
薬を飲んでいる間は調子がいいけど、飲まなくなったら再発する。
薬が効かなくなってきた気がする。

そんな声をよく聞きます。
そして、飼い主さま同様に悩むところです。

人でも問題になっている薬剤耐性菌
これが動物でも問題になっています。
膿皮症で問題になることが多いのですが、ほかの細菌感染(外耳炎)などでも同様です。




そこで、提案したいのが「細菌同定検査」「薬剤感受性テスト」です。
細菌同定検査: 原因になっている細菌の種類を確定する検査
薬剤感受性テスト: 確定した細菌に最も効果がある抗生剤を決定する検査


第一選択薬を投与しても効き目がほとんど感じられず、抗生剤を変えてみましょうを繰り返すと薬が効かなくなっていくだけでなく、多剤耐性菌になってしまうことが多々あります。

治りが悪いと感じた時には早い段階で検査をしたほうがよいと考えます。

来院された皮膚病で悩んでいるわんちゃんでこの検査を行いましたが、2頭とも薬剤耐性菌が検出されました。
効果があるとされた薬で治療を開始し、ずいぶんよくなりました。

治らない、再発を繰り返す場合は原因をしっかり突き止めて治療するほうが問題が早く解決します。






アレルギー検査



先日、皮膚の痒みが続く柴犬のアレルギー検査を行いました。
アレルギー検査については、意味がある・ない、賛否両論ですが、
私はやって意味があると思います。
今回検査したわんちゃんは「イネ科の植物」に大いに反応していました。
食べ物のほうにも少々反応がありましたが、それ以上の反応が植物に出ています。

山口県は自然が豊かなので、環境中の草木に反応が出るケースが多い感じがします。

このわんちゃんの場合は、散歩帰りに体を拭くことやブラッシングを行い花粉などを家の外で落とすことや、
散歩の時間帯やコースの見直しをしていただくことにしました。

人のほうでも、アレルギーの問題になる「イネ科植物」。

少しでも痒みが軽くなり、快適な毎日になってほしいと思います。




猫の皮膚炎



久しぶりに、症例の紹介です。
この写真は猫のお腹です。
毛の長い猫ちゃんだったのでなかなか気づかなかったとのことですが、
長期にわたってべろべろ舐め続けていたようで、このように凸凹になってしまいました。。。
少し細胞をとり染色して確認したところ、炎症細胞がたくさん出ていたので服を着せて舐めないようにし、プレドニゾロンと抗生剤を処方しました。
初診から1週間後にはこのように良化しました。
 
凸凹はなくなり、炎症を起こした皮膚がめくれ新しい皮膚と置き換わろうとしています。

初診から2週間後です。かなり良化し毛が生え始めました。
内服薬は中止し、あと5日間だけ服を着て終了にしました。

もう少し時間がかかるかと思って治療に入りましたが、
予定以上に早く良化してくれました。

痒みや何らかのストレスから舐めはじめ、エスカレートしてしまったのですが、
ネコちゃんでは比較的よく見かけます。
この猫ちゃんはかなりひどい症状でしたが、おなかなどをしきりに舐めている姿を見かけたらチェックしてみてください。

高濃度炭酸泉 導入しました



今、話題になっている高濃度炭酸泉を当院で行っている皮膚治療の一環として導入しました。
皮膚の治療にシャンプー(薬浴)は欠かせません。
どのようなシャンプーを使うのか?
どのような水質で洗うのか?
どのような洗い方をするのか?
これが実は大切です。

当院では、次の3種類の水質を肌のコンディションにあわせて使用します。
1.高濃度炭酸泉
2.マイクロバブル
3.オゾン水

高濃度炭酸泉の効果には次のようなものがあります。
・保湿力が上がります
・毛質がしっとり・サラサラし、毛ヅヤが良くなります
・余分な皮脂をしっかり洗浄、体臭を抑えます
・普通のお湯より血流が良くなります
・皮膚細胞の新陳代謝をあげます
・老廃物を除去し皮膚を健やかに保ちます

皮膚トラブルでお悩みの方は、一度ご相談ください。
現在、炭酸泉を用いたトリミングのお問合せが多くなっておりますので、
トリミングのご予約がご希望通りお取りできない場合もあります。ご了承ください。

高濃度炭酸泉の効果は獣医臨床皮膚科 22(1):15-18,2016でも発表されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjvd/22/1/22_15/_article/-char/ja/?from=J-GLOBAL)





皮膚疾患: 天疱瘡

    

当院で治療を行った皮膚疾患のワンちゃんの症例です。最後の画像は耳です。
このようなひどい状況で来院されました。
鼻の部分、両眼の周囲、両耳の皮膚が潰瘍のような状態になり、皮膚が剥がれ落ち、脱毛も激しく、気にして顔をこすると悪化してしまうためエリザベスカラーをしています。
同じような皮膚症状が体幹にも現れました。

このワンちゃんは細胞診の結果「天疱瘡」と診断されました。

≪ 天疱瘡(てんぽうそう)≫
天疱瘡は自己免疫性疾患です。
自己免疫性疾患とは、免疫異常で、本来守らなければいけない自分の体を自分が攻撃してしまう病気です。
天疱瘡は皮膚の細胞と細胞を結び付けている部分(デスモゾーム)を攻撃してしまい、細胞間のつながりを失いバラバラにしてしまいます。
皮膚の細胞は規則正しく並び、細胞間に隙間ができないようにしっかりつながることで、「水分蒸散防止」「バリア機能」などの働きができます。
この働きができなくなるだけでなく、皮膚という構造自体が壊れてしまう病気です。

・原因
はっきりした原因はまだつかめていませんが、可能性として以下の点が考えられます。
1.遺伝
2.薬物
3.紫外線

・治療
免疫異常が原因なので「免疫抑制」の効果が期待できる薬で治療を行います。
1.ステロイド
2.シクロスポリン
3.抗生剤
4.その他 症状にあわせて対症療法が必要になることもあります

・注意
1.定期的に血液検査を行い、肝臓などに問題が起きていないか確認していきましょう。
2.紫外線が原因の一つではないかと言われています。できるだけ紫外線に当たらないように、お散歩の時間も紫外線の強い時間はさけるようにしましょう。
3.再発することが多いので、皮膚の状態をよく観察して定期的に受診しましょう。
4.治療のため免疫抑制を行いますので、真菌症が併発することがあります。注意が必要です。

3か月治療した結果、かなり良化しました。今後もお薬を漸減しながら定期的に受診していただき良いコンディションが続くようにしていきたいと思います。

 


ペットの皮膚トラブルでお困りの方へ

ペットの皮膚トラブルでお困りではありませんか?

アレルギー、アトピー、細菌感染、真菌感染、寄生虫、自己免疫性疾患、その他。。。。
皮膚のトラブルの原因はこのように分類できます。
こじれてくるとこのような原因が複数絡み合い、さらに複雑になります。

皮膚疾患の治療は、ドッグフード変更、投薬、薬浴が中心です。そのほかにも飲むサプリメント、皮膚につけるサプリのようなものなどがあります。

薬を飲んでいるのによくならない、良くなったり悪くなったりを繰り返すという声をよく聞きます。一生薬を飲み続ける必要があるのか?と悩んでいる方も多くいらっしゃいます。皮膚疾患は見た目は似ていても原因が異なることがあります。
「数回の治療で治るもの」もありますが、皮膚病の種類によっては残念ながら「お付き合いしていく必要があるもの」もあります。

皮膚の治療は時間がかかるものが多く、根気を要します。

ふくふく動物病院ではメディカルトリミングを行っています。皮膚のコンディションを見ながらシャンプーを選択し、皮膚の治療で大切な「
こすらない」「皮膚を傷めない」を重要視したトリミングを行います。
また、今後は本格的なサロン展開を行う予定です。

皮膚の治療でお悩みの方はどうぞご相談ください。

※ 不定期になりますが、当院での皮膚病の治療症例を掲載していきます。




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