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ペットの皮膚トラブルでお困りの方へ 2017年7月

皮膚疾患: 天疱瘡

    

当院で治療を行った皮膚疾患のワンちゃんの症例です。最後の画像は耳です。
このようなひどい状況で来院されました。
鼻の部分、両眼の周囲、両耳の皮膚が潰瘍のような状態になり、皮膚が剥がれ落ち、脱毛も激しく、気にして顔をこすると悪化してしまうためエリザベスカラーをしています。
同じような皮膚症状が体幹にも現れました。

このワンちゃんは細胞診の結果「天疱瘡」と診断されました。

≪ 天疱瘡(てんぽうそう)≫
天疱瘡は自己免疫性疾患です。
自己免疫性疾患とは、免疫異常で、本来守らなければいけない自分の体を自分が攻撃してしまう病気です。
天疱瘡は皮膚の細胞と細胞を結び付けている部分(デスモゾーム)を攻撃してしまい、細胞間のつながりを失いバラバラにしてしまいます。
皮膚の細胞は規則正しく並び、細胞間に隙間ができないようにしっかりつながることで、「水分蒸散防止」「バリア機能」などの働きができます。
この働きができなくなるだけでなく、皮膚という構造自体が壊れてしまう病気です。

・原因
はっきりした原因はまだつかめていませんが、可能性として以下の点が考えられます。
1.遺伝
2.薬物
3.紫外線

・治療
免疫異常が原因なので「免疫抑制」の効果が期待できる薬で治療を行います。
1.ステロイド
2.シクロスポリン
3.抗生剤
4.その他 症状にあわせて対症療法が必要になることもあります

・注意
1.定期的に血液検査を行い、肝臓などに問題が起きていないか確認していきましょう。
2.紫外線が原因の一つではないかと言われています。できるだけ紫外線に当たらないように、お散歩の時間も紫外線の強い時間はさけるようにしましょう。
3.再発することが多いので、皮膚の状態をよく観察して定期的に受診しましょう。
4.治療のため免疫抑制を行いますので、真菌症が併発することがあります。注意が必要です。

3か月治療した結果、かなり良化しました。今後もお薬を漸減しながら定期的に受診していただき良いコンディションが続くようにしていきたいと思います。

 


ペットの皮膚トラブルでお困りの方へ

ペットの皮膚トラブルでお困りではありませんか?

アレルギー、アトピー、細菌感染、真菌感染、寄生虫、自己免疫性疾患、その他。。。。
皮膚のトラブルの原因はこのように分類できます。
こじれてくるとこのような原因が複数絡み合い、さらに複雑になります。

皮膚疾患の治療は、ドッグフード変更、投薬、薬浴が中心です。そのほかにも飲むサプリメント、皮膚につけるサプリのようなものなどがあります。

薬を飲んでいるのによくならない、良くなったり悪くなったりを繰り返すという声をよく聞きます。一生薬を飲み続ける必要があるのか?と悩んでいる方も多くいらっしゃいます。皮膚疾患は見た目は似ていても原因が異なることがあります。
「数回の治療で治るもの」もありますが、皮膚病の種類によっては残念ながら「お付き合いしていく必要があるもの」もあります。

皮膚の治療は時間がかかるものが多く、根気を要します。

ふくふく動物病院ではメディカルトリミングを行っています。皮膚のコンディションを見ながらシャンプーを選択し、皮膚の治療で大切な「
こすらない」「皮膚を傷めない」を重要視したトリミングを行います。
また、今後は本格的なサロン展開を行う予定です。

皮膚の治療でお悩みの方はどうぞご相談ください。

※ 不定期になりますが、当院での皮膚病の治療症例を掲載していきます。



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