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ペットの皮膚トラブルでお困りの方へ 2017年10月

難治性外耳炎



外耳炎とは、細菌やマラセチアなどが原因になって痒みが激しくなり耳垢が大量に出てしまう状態です。

アレルギーやアトピーが関係する場合もありますが、一度なってしまうと何度も繰り返すことが多く悩ましい病気です。

先日来院された外耳炎のわんちゃん。
以前から外耳炎で来院されることが多かったのですが、今回はとにかく治らない。
耳垢を通り越して耳だれがひどく、耳の穴から膿がたれで出ている状態でした。
耳垢を染色して細菌性の外耳炎であることは確認していますが、
院内の染色検査で分かるのは

・細菌かマラセチアか
・細菌がグラム陰性かグラム陽性か

飼い主さまとお話をして、いつもと全く外耳炎の状態が違うので
・細菌同定検査
・感受性テスト
を行うことにしました。
やはり結果は、薬剤耐性菌。
検査結果に従い治療を進め、それでも紆余曲折しましたが、びしっとよくなってくれました。
後は維持をしていかないといけませんが、もともと外耳炎を繰り返すワンちゃんなので、
今後は、定期チェックが欠かせません。

治りにくい時には、お薬を変えて様子を見るではなく、細菌にあったお薬を投与しないといけないと実感した症例でした。

皮膚の大切な検査:細菌同定・感受性テスト



皮膚病がなかなか治らない。
薬を飲んでいる間は調子がいいけど、飲まなくなったら再発する。
薬が効かなくなってきた気がする。

そんな声をよく聞きます。
そして、飼い主さま同様に悩むところです。

人でも問題になっている薬剤耐性菌
これが動物でも問題になっています。
膿皮症で問題になることが多いのですが、ほかの細菌感染(外耳炎)などでも同様です。




そこで、提案したいのが「細菌同定検査」「薬剤感受性テスト」です。
細菌同定検査: 原因になっている細菌の種類を確定する検査
薬剤感受性テスト: 確定した細菌に最も効果がある抗生剤を決定する検査


第一選択薬を投与しても効き目がほとんど感じられず、抗生剤を変えてみましょうを繰り返すと薬が効かなくなっていくだけでなく、多剤耐性菌になってしまうことが多々あります。

治りが悪いと感じた時には早い段階で検査をしたほうがよいと考えます。

来院された皮膚病で悩んでいるわんちゃんでこの検査を行いましたが、2頭とも薬剤耐性菌が検出されました。
効果があるとされた薬で治療を開始し、ずいぶんよくなりました。

治らない、再発を繰り返す場合は原因をしっかり突き止めて治療するほうが問題が早く解決します。






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