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ペットの皮膚トラブルでお困りの方へ 2018年7月

疥癬:痒みがひどく、ヒトにうつります

立て続けに「皮膚の痒みがおさまらない。」という患者さんから疥癬(カイセン)というダニが見つかりました。

別名センコウヒゼンダニとも言い、皮膚の中にトンネルを掘って生活するダニです。肉眼では確認できません。
皮膚にブツブツとした丘疹ができ、痒みが相当ひどいことが特徴です。



掻きむしりすぎて脱毛が激しく、皮膚が赤くなってしまい熱を持っている場合も多いです。フケが大量に出ているのも特徴です。


アレルギーなどの場合は、ステロイドなどを投与すると痒みが落ち着くことが多いのですが、疥癬の場合は痒みが落ち着くどころかどんどんひどくなることがよくあります。
このような場合は、可能性として疥癬を疑います。
しかし、疥癬は皮膚にトンネルを掘っているのでなかなか見つからないこともあります。

マルホ株式会社 HP より
疥癬を疑うときに、そうは検査を行います。皮膚をガリガリ引っかいて疥癬というダニを探します。


疥癬 虫体

疥癬 卵

発見された場合は、疥癬と診断し治療を開始します。
疥癬の治療には「イベルメクチン」という駆虫薬、抗生剤・抗ヒスタミン薬を使います。
イベルメクチンはこのダニだけでなく、フィラリアや回虫などの線虫類にも効果があります。
この薬を使用するときには「フィラリアにかかっていないこと」が絶対条件になります。もしもかかっている場合には、治療に少々時間がかかる場合もあります。
フィラリア予防をお願いしたいのは、フィラリアだけでなくこのような病気の治療の際にも同様のお薬を使用するからでもあります。

さらに、この病気は他の動物にうつります。人にもうつりますので、飼い主さまの皮膚にも赤い発疹が出て、ひどい痒みが出ますので十分気をつけてください。

写真の症例ですが、治療が終わり今ではすっかり毛も生え、痒みもなくなり快適に暮らしています。時々、診察に来てくれますが今のところ問題はありません。

※ふくふく動物病院は皮膚で苦しんでいるわんちゃん・ねこちゃん、飼い主さまの悩みを解決していくことをモットーにしています。
痒み、脱毛など気になることがあればお気軽にお問合せください。
セカンドオピニオンで来院の際には、以下のものをお持ちいただけると助かります。
・今飲んでいるお薬
・アレルギー検査を受けている方はその結果
・フードの名前
・使用中のシャンプーの名前
よろしくお願いします。



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