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ダニに注意!!SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について

もうすぐ、ノミ・マダニの予防が本格的に始まります。
(中には1年中予防している方もいらっしゃいます。)
今週末は急激に暖かくなるようですし、花粉も飛散しています。
いよいよ、虫たちが活動を開始します。

SFTS

ニュースなどで盛んに報道されましたので耳にしたことがあると思います。
この病気は犬や猫、野生動物などに寄生するマダニから人間に感染してきますし、猫から人に感染したという報告が昨年ありました。
動物間、マダニ間でも様々な経路でSFTSウイルスが広がっていきます。
予防シーズンが始まりますので、この病気について少しお話ししたいと思います。

≪ SFTSウイルスについて ≫
SFTSウイルスはブニヤウイルス科フレボウイルス属に属します。

≪ 国内での発生状況 ≫


この地図は、人間での発生報告ですが山口県は西日本でも件数が多く、このウイルスを持ったダニが非常に多く、身近な場所にいると言えるでしょう。

≪ SFTSウイルスの感染環 ≫


SFTSウイルスの感染はマダニ(上の写真)で維持されています。
ダニは
幼ダニ→若ダニ→成ダニ
のステージがあり、その度に吸血して脱皮します。
成ダニがメスの場合は産卵(約2000個)し、その卵が孵化すると幼ダニになります。
例えば犬がダニに吸血されたとしましょう。
吸血したダニがこのウイルスを持っていると、犬の体内にウイルスが入ります。この犬を吸血したすべてのダニが同じウイルスを持つ様になります。
このようなサイクルが繰り返され、ダニが多く生息する地域で、しかもマダニの予防をしていない動物がいれば爆発的な勢いでウイルスを持つダニが増えていきます。
恐ろしいことです。


≪ 症状 ≫
・人の場合
咬まれてから発症までの潜伏期は5~14日
発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、嘔吐、下痢
血小板減少、白血球減少、リンパ節の腫大
出血、血液凝固異常

・犬や猫の場合
まだ報告数が少ないですが、調査研究がおこなわれています。
発熱、衰弱、白血球減少、血小板減少
などの症状がみられる可能性が高いです。

≪ 治療方法はない? ≫

現時点では、SFTSに特効的な治療法はなく、ワクチンも開発されていません。治療は対症療法(根治のための治療ではなく、症状や異常に対しての治療を行う)が中心になります。


実験では、ファビピラビル(商品名:アビガン)の治療効果が確認されていますが、SFTS患者への効果は、まだ証明されていないようです。

≪ マダニがペットに寄生しないようにしっかり予防 ≫
マダニは草むらにたくさん生息しているため、散歩中の犬や猫に簡単に寄生します。
マダニの予防薬(内服タイプや滴下タイプ)などがありますので、確実にマダニの予防をしていきましょう。
感染している動物の体内にはウイルスがいますので、血液や唾液、排泄物にもウイルスが混じる可能性はあります。やはり大切なのは、我が家の犬や猫のダニ予防を確実に行うことにつきます。


※薬の中には効果が長続きしないものもありますので、購入される際には注意が必要です。

≪ 野生動物・家庭飼育犬の抗体保有率 ≫
以下の内容は、国立感染症研究所のHPから抜粋しています。
詳しくはhttps://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2342-related-articles/related-articles-433/6320-dj433a.html

野生動物におけるSFTSウイルス抗体保有状況
国内で2012年末に最初の患者が報告された山口県で捕獲されたイノシシ(370頭)とシカ(502頭)における重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV)に対する抗体保有率を調査した。その結果、イノシシは8.6%、シカは43.2%の陽性率であった。

家庭飼育犬におけるSFTSV抗体保有状況の調査
国内各地の動物病院の協力を得て、945頭の家庭飼育犬のSFTSV抗体の調査を実施した。その結果、3県12頭、1.3%からSFTSV抗体が検出された。陽性犬に明らかな臨床症状は認められていない。イヌにSFTSV抗体が検出された県は、既にヒトでの患者が報告されている西日本の地域であり、患者発生と一致していることが明らかとなった。

家庭飼育犬におけるSFTSV抗体保有状況の調査
国内各地の動物病院の協力を得て、945頭の家庭飼育犬のSFTSV抗体の調査を実施した。その結果、3県12頭、1.3%からSFTSV抗体が検出された。陽性犬に明らかな臨床症状は認められていない。イヌにSFTSV抗体が検出された県は、既にヒトでの患者が報告されている西日本の地域であり、患者発生と一致していることが明らかとなった。



山口県感染症情報センターのHPでも詳しく報告されています。
http://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/jyoho/page9/sfts_1.php


感染報告は高齢の方が中心ですが、山口県は高齢の方が多い県です。
ダニに咬まれないように、飼い主さまもわんちゃん・ねこちゃんも
十分すぎるくらい予防してください。

 




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